カエルしゃぶしゃぶ

とり子は野鳥写真家の先生のアシスタント。体力はあるけど、どんくさい。

こんなとり子をアシスタントとして見てくれる先生は、変わり者だろう。

いや、アシスタントにまで上がっていない。アシスタントの、見習いだ、と言われてしまった。

 

5月、GWは見島で撮影だ。

先生はアカガシラサギを撮影していた。とり子も、カメラなどを持って先生に続く。

距離や、天気や、色んな条件の変化で、レンズ、三脚、カメラを使いわける。

すごい量の荷物になることもある。

水辺をアカガシラサギが歩いていた。水辺にちょん、とクチバシを突っ込んでは、小さな魚を食べている。

水面ばかりを見ていたアカガシラサギが、ふと土手に目を向けた。何かを見つけたようだ。

ぱくっ!

くわえたのはカエルだ。びろ~んと、足がクチバシから見えている。

アカガシラサギは、そのカエルを水にしゃぶ、しゃぶ、して、洗って食べた。

君でもやっぱり、泥は食べたくないんや。。。わかる、わかるで~。